口臭サプリメントの落とし穴

サプリメント

私が最初に口臭を治そうと思ったきっかけは、「最近お口の臭いがちょっとやばいかも」と妻に言われたことでした。当時の年齢は、38歳だったと思います。その時はすでに、電動歯ブラシで丁寧に磨いていたので、まさかという思いでした。

それからは、口臭や歯周病についての本を読みあさり、歯科医にも定期的に通い、ついに地道に7年をかけ、口の中の病的な口臭の原因を全て無くす事ができました。

この記事では、その私の経験を踏まえて、口臭サプリメントにはまってしまい、かえって口臭が悪化してしまうといった落とし穴について考えてみたいと思います。

”口臭サプリメント”という言葉が定着しつつあることが問題

この記事を見つけて訪問して下さった方は、自分の口臭について悩んでいる人がほとんどではないかと思います。そして、その悩みの解決策を検索し、探し当てたキーワードが”口臭サプリメント”ではないでしょうか。

口臭サプリメントというキーワードで検索すると、様々なサプリメントがヒットします。”体の内側から臭いを消す”、”何とかという成分があなたのスッキリをサポートします。”というなんとも曖昧な表現で広告している口臭対策商品が多く見受けられます。

なぜこの様な表現になってしまうかと言うと、健康食品(口臭サプリメントの事)が医薬品の様な効果や効能があるといった表現をすると、薬事法違反となってしまうからです。

いずれにせよ、口臭サプリメントという言葉はその効果、効能に関わらず誰が見ても口臭対策、予防、治すといった言葉を連想してしまう事が問題だと私は思います。

サプリメントを使っていると口臭の原因が分からなくなる

サプリメントといっても色々な商品や一人ひとりの解釈も違ってきますので、ここで言うサプリメントを次の2つに分けたいと思います。

口臭サプリメント
”○○万袋突破”、”消臭成分が入った”、”1日1粒で口臭対策”、”飲む香りサプリメント”といった錠剤の商品。よく広告に出ています。
栄養素サプリメント
よく知られている大手メーカーなどから販売されている、ビタミン類、コエンザイムQ10、アミノ酸などの栄養素のサプリメント。

口臭サプリメントを使うとこれで治ると思い込み、臭いの本当の原因が何なのかを考えなくなり、歯科医にもいかなくなります。その結果、虫歯や歯肉炎が悪化したり、口臭とサプリメントの香料が混ざって独特の臭いが出来上がる場合もあります。おそろぴー。

歯が痛い女性

口臭サプリメントは、本当に効果があるのだろうか。

まず最初に口臭に悩んでいる人に知っておいてほしい事は、口臭がある人の8割は口の中に原因があるという事です。分かりやすく言うと、口臭で悩んでいる人が10人いるとすると、そのうちの8人の人が口の中に口臭の原因があるという事です。

口臭の原因で多いのは、皆さんが良く耳にする歯周病という感染症です。私も軽度の歯周病(歯肉炎)でした。その他の原因としては、虫歯、舌苔、ドライマウス(口腔乾燥症)、口呼吸の人などです。

そこで、口の中に口臭の原因があるのに、”体の中から臭いを消す”といった商品は効果があるないにかかわらず、選択肢から外してしまいましょう。それと、ローズオイルのようなマスキング効果をねらった商品も根本的な解決にはならないので、やめておいた方が無難です。

私見ですが、情報サイトで紹介されている口臭サプリメントは効果が?の商品が多いのでお勧めはできません。

歯の治療と同時に健康促進の理由ならば栄養素サプリメントを補助的に使用することは、良い事だと思いますし、現在、歯科の治療と栄養素サプリメントを合わせた治療を行っている歯科医もあります。

最近では還元型コエンザイムQ10という栄養素が、歯周病に対する口腔内の環境を改善する効果があることが2011年6月に発表されています。

私自身、ビタミンCの栄養素サプリメントを毎日服用して、目に見える効果を実感しています。風邪が悪化しにくくなったのと、慢性鼻炎が劇的に改善しました。

結論をいうと一般的に販売されている、口臭サプリメントはお勧めできないという事になります。ただ、ビタミン類や還元型コエンザイムQ10のような栄養素のサプリメントならば、食物からとることが難しい場合、補助的に服用することは体にも良い事だと思います。

たくさんの情報サイトが口臭サプリメントを勧める理由

なぜたくさんの情報サイトが口臭サプリメントを勧めるのでしょうか。それは、アフィリエイトプログラムで口臭サプリメントを販売すると、1件当たりの成果報酬が多いので、効果があるないにかかわらず稼ぐ効率を考えサプリメントを売ります。

アフィリエイト自体は、悪い事ではありませんし、私も利用しています。しかし、効果が曖昧な商品や粗悪な商品を紹介しても、リピーターやそのサイト自体の信用は得られず、長続きはしないのではないでしょうか。

ネットで商品を購入する事が多くなった昨今ですが、本当に良いものを見極める正しい知識も、ますます必要になってきています。

もし、この記事の内容に反する広告がこのサイトで表示された場合、私の意図ではないので、申し訳ないのですがクリックしないようお願いいたします。

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