あったかマウスパッドを自作!冬のPC作業時の手の冷え対策
冬になると冷え性でもなかった私が、ずっとPCに向かっていると血の巡りが悪いのか、マウスを触っている手や足が冷たくなってきます。
体の冷えを防ごうと思ったら部屋の温度を上げればいいのですが、25℃位に上げないとたぶんこの問題は解消されないので不経済です。
足の冷たさは、”足が冷たいという方に必見!冬の冷え対策、足温器。”でもご紹介した通り、すでに解決済みなのですが、手の冷たさがまだ解決していません。
USBで温まるタイプの手袋は、温度調節が強弱の2段階の物が多く、カイロを手の甲に乗せているだけの感じで、手全体が温まる感じではありません。
そこで、売っている商品でコレというものが無かったので、あったかマウスパッドを自作することにしました。
自作した完成品がこれです。
ん~暖け~、最高!
もはや、コタツの中に手を突っ込んでいる感じです。
中はこのようになってます。
ネットで売っている”あったかマウスパッド”と原理は似ているのですが、自分用に少し改良してあります。
マウスを動かしやすい様に中の空間を広めにし、手を出し入れしやすい様に、入口も広くなっています。
熱源には、小動物の飼育用に販売されている”マルチパネルヒーター”というシート状のヒーターの14Wを使いました。
発熱部分の大きさは、110×210でこの範囲が暖かくなります。
一見すると何も温かそうには見えないのですが、コンセントを入れると5秒程でパネルヒーターが暖かくなり、薄いマウスパッドだと1分もすれば暖かくなります。
マウス全体が暖かくなるには10分程度かかりますが、パネルヒーターの遠赤外線放射とアルミの輻射熱で手の甲も暖かくなるところが特徴の一つでもあり、市販の商品と違うところでしょうか。
電気代も1日当たり約7.7円と温かいわりに経済的です。
電源スイッチはありませんが、温度調節のコントローラーが付いているので常に最適の温度を保ってくれます。
ただ、マルチパネルヒーターは薄くて雑に扱うとすぐに壊れてしまうので、私は薄い木の板にパネルヒーターを固定して使用しています。
このマウスパッド、温かいのはいいのですが場所を取ってしまうところが欠点です。まあ12月から3月くらいまでの間なので、手が冷たいよりはマシかなと思います。
目次
あったかマウスパッドの温度を検証!
この画僧を見るだけでは暖かそうに見えないので、実際に室温とマウスパッドの温度がどれだけ違うかを測ってみました。
これが室温です。10℃程しかありません、う~寒い。
これがマウスパッドの空間の温度で、20℃あります。
下に敷いてあるマウスパッドは、もっと温かいです。
あったかマウスパッドの作り方
まず用意する材料は、100均で購入した保冷・保温用のアルミバッグと強力磁石、ホームセンターで販売している木の板、細目の四角い棒、マルチパネルヒーター、画鋲4つ、クリップ2つです。
必要な道具は、ノコギリ(目の細かいタイプ)、定規、鉛筆、油性ペン、彫刻刀、木工用ボンド、多用途接着剤、はさみかカッター。
まず、板の大きさは200×300に切断し、その周りに取り付ける棒を画像の様になるように寸法を決め切断します。
固定バーは、縁の部材よりも5mmほど浮かしてあります。板まで下げてしまうと、パネルが押されて無理がかかってしまうためです。
コントローラーと発熱パネルには少し段差があるので、保温と段差を埋めるために板と発熱パネルの間にアルミシートを敷いています。
各部材の切断が終わったら、磁石を設置する位置を決めマーキングして彫刻刀で穴を掘ります。またパネルヒーターの固定用バーの溝も掘っておきます。
私が作った時は、どんな構造にするか考えながら作っていたので、穴を開けるのが後になってしまい、苦労しました。
各部材が出来上がったら、木工用ボンドで接着します。
ここまでの画像です。
ここで注意したいのは、コントローラーを固定するバーだけは接着しないようにして下さい。
パネルヒータ-の取り外しができなくなってしまいます。
次に、ドーム部分の作成です。
アルミバッグの横寸法が308でこれを切らずに、縦だけを230に切断します。
画鋲の加工は、剣先をペンチなどで掴み何回か曲げてやると折れます。
画鋲とアルミシートの接着には、多用途接着剤を使います。
四隅の適当な位置に、多用途接着剤で加工した画鋲を取り付け、固定バーに当たる部分も切り込みを入れておきます。
ここまでで、このような形になりました。
マウスを動かす空間にも余裕があります。
最後に背面部分の蓋の作成です。
余ったアルミシートを背面に当て、油性ペンで寸法を取ります。
画像の様に適当に差し込み部分を作るように切ってください。
差し込み部分に折り目を付けて、それを背面にアルミ部分が内側になるように、クリップで固定します。
完成しました!
もの凄く寒い日があったので、さらに一工夫してみた
私の事務所は中途半端に広く、ストーブはこのような石油ストーブを使っているので結構寒い。
朝事務所に入ると、2℃なんて日もあります。
2℃ではあったかマウスパッドも30分程経たないと暖かくならないので、さらに最強にすべくマウスパッドをフリースで保温してみた。
マウスパッドの外は、4℃切れてる。
小さいフリースですっぽり覆ってやると、これまた暖かい。
作業性は損なわれることはなく、手の出し入れもスムーズにできて言う事はない。
冬はもう手放せない必需品となりました。
自作マウスパッドのメリットとデメリット
この自作マウスパッドのメリットは、
- ヒーターパネルが大きく暖かい。
- アルミに包まれているので、輻射熱で暖かい。
- 中の空間が広いので、マウス操作がし易い。
- 時間が経つとマウスまで暖かくなる。
- 分解して収納できるので、かさばらない。
デメリット
- 大きいので、邪魔になる。
- 作るのに手間がかかる。
- 価格が少し高め。
- パネルヒーターの形状が変わると、壊れた場合作り直す必要がある。
など、メリットとデメリットはありますが、この自作マウスパッドを一冬使ってみての感想は、”これなしではいられません”です。
自然とパネルヒーターのコンセントに手が伸びています。
では、作るのにいくらかかったのかといいますと、
マルチパネルヒーター 3,230円
保冷・保温用のアルミバッグ 100円
強力磁石 100円
板 198円
棒 58円×2=116円
画鋲、クリップ0円(家にあるもの)
接着剤 0円(家にあるもの)
材料代の合計 3,724円になりました。
USBで接続するあったかマウスやあったかマウスパッドが1,000円~3,000円で販売されているのに比べると、少々高めだとは思いますが、機能では負けていないような気がします。
皆さんも市販の商品に不満がある場合は、自分の使いやすい様に自作して使ってみてはいかがでしょうか。