中国にある「蚊の工場」から毎週200万匹の蚊を放出!?

中国の蚊の工場

いま中国では、熱帯病対策のために不妊化した特別な「蚊」を毎週200万匹、野生に放す実験が行われている。

この特別な不妊化した「蚊」をどうやって作っているのかと言うと、蚊の卵に「ボルバキア」という細菌を注入し成体になったオスを野生に放ち、メスの蚊に感染させるというやり方だ。

この細菌に感染したメスの蚊は、孵化(ふか)しない卵を産むという。

中山大学と米ミシガン州立大学が運営する同研究センターの科学者たちはこの4年間、ボルバキアに感染した蚊を近くの島で大量に放してきた。ジーヨン・シー所長によると、実験場所の蚊の個体群に関する最近の調査では、個体群密度を99パーセント減らせたことがわかったという。

出典:yahooニュース

この細菌に感染させる方法は、現在ブラジルなどで行われている、遺伝子を組み替えた蚊の放出よりも自然界に影響を与えず、環境に優しい方法だ。

いずれにせよ蚊が完全に消滅するわけではなく、細菌に感染した蚊もいずれは死んでしまうので、常に特別な蚊を製造し放していかないといけないのだろう。

もしこれが通常のボウフラのいる水の中に、「ボルバキア」の細菌を注入して簡単に感染させることができれば、もっと手軽に蚊の絶対数を減らせるのではないだろうか。

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